依頼者:ご遺族(ご相続人)
後遺障害:死亡事案
傷病名:両大腿骨骨折、誤嚥性肺炎、脳出血
職 業:無職(デイサービス利用者)
【事故態様】
ご家族(被害者)がデイサービスの送迎車両に同乗中、道路に飛び出してきた自転車を避けるために車両が急停車した事故です。後部座席で車椅子に乗っていた被害者は両足の大腿骨を骨折する重傷を負われ、その後、入院加療中に誤嚥性肺炎・脳出血を発症されてお亡くなりになりました。
【相談に至るまでの経緯】
事故から相当の期間が経過した後、相手方の保険会社からご相続人に対して賠償案の提示書面が届きました。もっとも、相手方の保険会社は事故と死亡との因果関係を全部は認めず、提示の前提として50%の素因減額を主張していました。ご相続人としては、提示された金額が本当に妥当なのか判断がつかず、適正な賠償を受けたいというお気持ちから、当事務所にご相談に来られました。
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交渉の結果…
ご依頼後、速やかに受任通知を発送し、損害額の計算と提示内容の精査を行いました。事故と死亡との因果関係について相手方の保険会社が争う姿勢であったため、年金資料を含む必要書類を整え、被害者の生前のご状況や治療経過をふまえて死亡慰謝料・死亡逸失利益等を整理し、相手方への対案を提示しました。
また、相手方の保険会社から従前ご相続人へ案内されていなかった搭乗者傷害保険(怪我・死亡)の存在を当方で確認のうえ、対人賠償とは別建てで請求し得ることを保険会社に確認し、適切に手続を進めました。交渉が長期化する見通しが立った段階では、時効の完成猶予のため、事故の相手方および運行供用者である法人に対して内容証明郵便を送付し、ご依頼者の権利を保全しました。
最終的には、訴訟移行も視野に入れたうえで、対人賠償については免責証書による示談を成立させ、加えて搭乗者傷害保険からの支払いも確保し、合計約2500万円の賠償金等を獲得することができました。
■今回の解決事例のポイント■
死亡との因果関係が争われた事案での粘り強い交渉
相手方の保険会社は事故と死亡との因果関係を争い、素因減額も主張していました。当方では必要な資料を整え、被害者のご状況や治療経過をふまえて死亡慰謝料・死亡逸失利益等を主張し、粘り強く交渉を進めました。
見落とされていた搭乗者傷害保険の活用
ご相続人には、加害車両側の搭乗者傷害保険についての案内が従前なされていませんでした。当方で約款を確認のうえ対人賠償とは別建てで請求し、ご依頼者が本来受け取れる保険金を漏れなく確保しました。
時効の完成猶予への適切な対応
事故から相当の期間が経過していたため、時効の完成猶予を確実にする目的で、事故の相手方および運行供用者である法人に対し内容証明郵便を発送しました。これにより、訴訟移行を含めた選択肢を残したまま、有利な条件で交渉を進めることができました。



